先週は前回の記事ともう一つ、えらく分かりづらい話をしました。
「抽象能力を高めよう」という話です。
抽象 という言葉は 具体 という言葉の対義で使われます。
どちらかというと 「抽象的で分かりにくい」という
ニュアンスで使われることが多く、イメージの良い言葉ではないかもしれません。
しかし、この能力がないと、
全ての事柄を一つ一つの具体例でしか理解する事が出来ません。
例えば、英語で「現在進行形」の勉強をするために、
10個の例文を練習させるとします。
抽象能力がない生徒は、10個の例文を丸暗記しようとします。
抽象能力がある生徒は、
「現在進行形」は要するに be動詞 + ~ing だ、
という本質をふまえて理解しようとします。
つまり、抽象能力というのは自分でまとめていく力、といえます。
これがないと、
1.一つ一つの事柄を理解するのに非常に労力が必要になる。
2.物事の本質を抑えることが困難になる。
というマイナスを抱える事になってしまいます。
で、偉そうに書いてきた割にはこの能力がどうしたら身につくか、
というのをうまく説明するのはなかなか難しいです。
何しろ抽象的な事柄ですから、ハハハ。
一つ言えるかな、と思うのは
色んな文章や、事柄に触れた時、
「要するに、こういうことだ!」と
自分なりの言葉で言い表してみる、定義づけてみる、
という事を習慣的に行うと良いんではないかなあ、ということです。
あと、勉強の際はとにかく、それぞれの単元の要点、というものを
全力で理解する事につとめる、というのも大切です。